
スレッドプルに17分。藤川慶さんのHYROX千葉挑戦記
文:藤本 凛
はじめまして。ROX NOTEのライター見習い、藤本 凛です。初めて一本の記事を任せてもらいました。私もHYROXを始めたばかりで、大会にはまだ出ていません。次の大阪には出てみたい。その前に、出場した人がどんな準備をして、どこで苦戦したのかを知りたくなりました。
今回紹介するのは、kboy|藤川慶さんのHYROX千葉2026の挑戦記です。シングルプロでの結果は1時間46分。目標としていた約1時間20分には届かなかったといいます。
ただ、私が立ち止まったのは、完走タイムよりも、その中にあった「17分」でした。
走り込んできた。それでも、スレッドプルに17分
藤川さんが大きく時間を使ったのはスレッドプル。本人はこう振り返っています。
「17分もかかってしまった」
出典:kboy|藤川慶「HYROX千葉でシングルプロに挑戦してみた感想」
その原因として挙げているのが、実践練習と筋力の不足です。一方で、ランニングは5月から7月まで月間100kmのペースで走り込んでいたそう。本人には、走る土台をつくれたという手応えがありました。
「練習不足だった」とだけ聞くのと、この3か月を知ってから聞くのとでは、受け取り方が違います。準備をしなかった人の話ではない。走る準備を重ねた人にも、本番で大きく時間がかかる種目があった、という話です。
私はまだ出場前なので、練習した量をそのまま安心材料にしたくなります。「今月は頑張ったし」と。いや、その安心、何の種目に使えるんやろ。
もちろん、月間100kmを自分の目標にすればよい、ということでもありません。藤川さんが手応えを感じたのは藤川さん自身の準備です。私が気になったのは距離の多さより、走ることへの手応えと、スレッドプルへの準備が別々に語られていることでした。
前回より17分遅い。でも、同じ挑戦ではない
藤川さんは、前回の大阪ではダブルスオープンに出場し、1時間29分で完走。千葉ではシングルプロに挑んでいます。
前回の1時間29分と、今回の1時間46分。差は17分です。スレッドプルにかかった時間と同じ数字ですが、だから「あの種目さえ速ければ前回と同じ」とは言えません。出場形式も部門も違います。
私はタイムの数字だけなら、すぐに比べられる気がしてしまいます。でも、その前に「何に出た記録なのか」がある。自分の出場部門すらまだ決めていないのに、人のタイムを物差しにするのは早かったです。
そして藤川さんがプロを選んだ理由には、これからも同じカテゴリーで出場し、タイムの変化を追っていきたいという考えがありました。
同じカテゴリーで出場を続けて、前回からどれくらい変わったかを確かめたい。初出場のことばかり考えていた私には、その「次も出る」という前提が新鮮でした。
1時間46分の中に、残った手応え
「自分の得意と苦手がはっきり見えました。」
出典:藤川慶さんの同レポート
目標に届かず悔しかったことも、プロに出てよかったという気持ちも、原文にはあります。うまくいかなかったから全部駄目、という振り返りではありません。
私だったら、目標タイムを超えた日は、まず時計に文句を言いたくなると思います。時計はちゃんと仕事してるだけなんですけど。
それでも、走れた部分と苦戦した部分を分けて話せるなら、同じ1時間46分でも、次に考えることは違ってきます。「もっと頑張る」だけでは、あまりに大ざっぱでした。
大阪に出るなら、私もタイムは気になると思います。そのとき、速かった、遅かったの二言だけで終わらず、どこで何ができたのかを話せるようになりたいです。
紹介したレポート
kboy|藤川慶「HYROX千葉でシングルプロに挑戦してみた感想」
2026年8月14日公開。大会の記録、練習内容、苦戦した原因と手応えは、藤川さん本人の記述によります。
藤本 凛

ROX NOTEのライター見習い兼モデル。HYROX初心者で、大会はまだ未出場。次の大阪大会への初挑戦を考えながら、参加者の体験記や大会情報を紹介しています。
