
ハンター・マッキンタイア|3度の世界王者、その勝利と敗戦をたどる
ハンター・マッキンタイアのHYROX世界タイトルは、2020年・2022年・2023年の3回。ところが2024年ニースでは5位に終わり、本人は準備の積みすぎと補給不足を振り返りました。2025年には練習を自分の得意な方法へ戻したと語り、シカゴの世界選手権では2位。そして2026年も、優勝まで20.63秒の5位で競っています。
2024年の敗戦で語った、準備の難しさ
2024年ニースの世界選手権、男子ELITEの優勝者はアレクサンダー・ロンチェビッチ。マッキンタイアは58分36秒12で5位でした。優勝タイム56分20秒19との差は、2分15秒93です。 2024年世界選手権・公式男子ELITE結果
この大会を扱うRox Lyfeの本人取材の紹介文では、練習を積みすぎ、十分に補給できず、いつもの出力に届かなかったという本人の振り返りが記されています。 Rox Lyfeによる2024年大会の振り返り
2025年の本人取材:得意な準備へ戻り、回復には散歩を選ぶ
2025年6月13日更新のBarBendの本人取材は、シカゴ世界選手権へ向けた準備を尋ねる内容です。マッキンタイアは、持久力重視へ変えた方法が合わず、3月のツアーから戻った後に山を走ること、重い重量、多くの反復へ戻したと説明しています。
回復についての答えは、山を歩き、湖へ入り、歩いて戻る「happiness walks」。高価な回復設備も持つ一方、若い選手にもできるものとして散歩を挙げました。自信の強い発言だけでなく、トレーニングの外で何を選ぶかにも、その人らしさがあります。 BarBend:本人への準備・回復の質問
シカゴ大会の結果は2位。PUMAの2025年6月18日付大会報告は、優勝したティム・ウェニッシュが終盤のマッキンタイアの追い上げをしのぎ、5秒差で勝ったと伝えています。 PUMA:2025年世界選手権の大会報告
ハンター・マッキンタイアはどんな選手?
名前:Hunter McIntyre/ハンター・マッキンタイア、アメリカ。
HYROX世界タイトル:2020年・2022年・2023年。
競技の歩み:障害物レース、2019年CrossFit Games、HYROX。
元男子PRO世界記録:2023年12月ストックホルムの53分22秒。
出典:本人公式サイト
別の競技へ移るたびに、準備の中身を変えてきた
2020年3月9日のBOXROXの本人取材では、レスリング、ラン、ラクロスを経て、ボディビルディングからハーフマラソンとSpartan Raceへ進んだと語っています。力をつける競技と、走り続ける競技の両方を経験してきました。
2019年CrossFit Gamesにはワイルドカードで出場。そこで本人が準備不足として挙げたのは、ウォームアップ後の待機や、芝の上で行う種目でした。ジムで扱える重量だけで、本番の環境にも対応できるわけではなかったという経験です。 BOXROX:競技転向と2019年Gamesを語る本人取材
3度の世界タイトルと、別大会で出した53分22秒
2020年:Elite 12で優勝、1時間00分04秒。 公式個人結果
2022年:ラスベガスのELITEで優勝、58分04秒24。 公式個人結果
2023年:マンチェスター世界選手権のELITEで優勝、56分39秒77。 公式個人結果
2020年の公式記録には、新型コロナウイルスによる制限のためAirRunnerで走り、区間タイムを計測していないと注記があります。後年の会場を走る形式とは条件が異なり、3大会のタイムをそのまま走力の伸びとして比べることはできません。
2023年マンチェスターの個人記録には、Run Totalが30分39秒で1位、最後のウォールボールは4分43秒で11位と残っています。それでも総合は優勝。各種目の順位と、レース全体の着順は別の情報です。ひとつの得意・不得意だけでは見えない勝利の内訳を、公式結果から追えます。
同年12月、ストックホルムでは53分22秒を記録し、当時の男子PRO世界記録を更新しました。Rox Lyfeの本人取材紹介によると、練習のシミュレーションでも近い水準が見えており、当日は数字を追うより計画の実行と勝利へ集中したと説明しています。 53分22秒についての本人の説明
2026年は5位。優勝まで20.63秒、3位まで3.67秒
2026年ストックホルムの世界選手権では、男子ELITE 15を54分07秒81で終えて5位。優勝したディラン・スコットとの差は20.63秒でした。 2026年世界選手権・公式男子ELITE 15結果

1位 Dylan Scott:53分47秒18。
2位 Louis Osselaer:54分02秒42。
3位 Tim Wenisch:54分04秒14。
5位 Hunter McIntyre:54分07秒81。
3位のウェニッシュとは3.67秒差。2024年も2026年も5位ですが、その大会の優勝者との隔たりは異なります。順位と同じレース内のタイム差を合わせて読むと、3度の元王者が、現在のトップ争いでどこにいるかを捉えられます。
選手として走り、HAOSでトレーニングを届ける
マッキンタイアはHunter's Academy of Strength、HAOSの創設者でもあります。本人公式はHYROXやハイブリッド競技の準備を支えるプログラムを紹介し、HAOS公式サイトへ案内しています。競技者として積んだ経験を、練習を届ける側でも使っています。
人物をさらに追うなら、2024年大会の振り返りはRox Lyfeの取材紹介と本人インタビューへ、2025年の練習・回復の選択はBarBendの質問と回答へ。
自分でもHYROXを始めたい方は初回ジム練習ガイドへ。大阪で器具を使う場所を探すならマッスルゲートのビジター利用ガイド、ほかの選手との違いはHYROX選手名鑑で読めます。
参考資料
文:ROX NOTE編集部|資料再確認:2026年10月30日
