
HYROXリレーの分担はどう決める?4人の担当区間・交代・ミックス重量
HYROXリレーの分担は、「1kmのラン+直後の1種目」を一人分の区間として、8区間を4人に2つずつ割り当てるところから決めます。得意な種目を選べますが、ランと種目を別の人へ分けたり、一つの種目の途中で交代したりする方式ではありません。
担当の組み合わせを見る材料は、種目の全量、担当者が使う重量、2区間を続けるか間を空けるか、そして交代の動線です。26/27シーズンの条件と、実際に種目タイムを使って分担したチームの例を見ながら、自分たちの担当表へ落とし込めます。
4人のチーム構成と、ダブルスとの違い
リレーの部門は女性4人、男性4人、女性2人・男性2人のミックスです。4人そろわない状態ではスタートできません。各自が走るのは1kmを2本、担当するのは対応する2種目で、競技中に動く担当者は一人です。
ダブルスは2人とも全8本のランを一緒に走り、種目の作業量を分けます。リレーでは、ウォールボールを担当した人が100回、キャリーを担当した人が200mを完了します。「4人だから100回を25回ずつ」と考えると、準備する内容が変わってしまいます。HYROX APACの部門解説
担当は自由。種目の順番と1人2区間は固定
公式リレー規則は、各人がどのラン・種目を担当するかをチームに委ね、連続担当も、間に別の人を挟む担当も認めています。一方、1番から8番までの種目順序と、各人2区間ずつという条件は固定です。26/27公式規則・5.1
実在チームは、個人戦の種目タイムを分担の材料にした
Adam Pollock氏が書いた2023年2月のグラスゴー大会の体験記には、Race Fitnessのメンバーが、その日の個人戦の種目タイムを基にリレーの担当を決めた例があります。本人はスレッドプルとウォールボールを受け持ちました。現在の種目順でいう3区間目と8区間目にあたり、2区間を離して担当する組み合わせです。本人のTeam Relayの記述(2023年3月8日掲載)
このチームが使ったのは「力がありそう」という印象だけでなく、実際の種目記録でした。自分たちの分担を相談する際にも、記録のある種目と、その担当者が1km走った後に完了する内容を結び付けると、種目名だけを選ぶ段階から一歩進めます。本人の組み合わせは一例で、全チームで同じ2種目を組にする決まりではありません。
連続担当と、間を空ける担当では何が変わる?
2区間を連続で担当:「1kmラン→種目→TZ通過→1kmラン→次の種目」を同じ人が続けます。人の交代はなくても、2本目のランと種目が残ります。
間に別の担当者を挟む:一つ目の種目後にTZで交代し、次の自分の区間までは他のメンバーが競技します。自分の次の区間も、必ずランから始まります。
間を空けたときの待ち時間は、間に入る人のランと種目の進み方で変わります。「何分休める」と固定するより、担当区間の前後に誰が入るかを同じ表で見られることが重要です。連続担当のTZ通過と、別の人への交代手順は後の章で分けて説明します。
8つの空欄に担当者名を書く
各行は一人が受け持つ全量です。担当を入れたら、4人の名前が2回ずつ登場するかを確かめます。最初に種目だけを見る場合も、直前の1kmランとセットで割り当てます。
1区間目:1kmラン+SkiErg 1,000m 担当:__
2区間目:1kmラン+スレッドプッシュ50m 担当:__
3区間目:1kmラン+スレッドプル50m 担当:__
4区間目:1kmラン+バーピーブロードジャンプ80m 担当:__
5区間目:1kmラン+ローイング1,000m 担当:__
6区間目:1kmラン+ファーマーズキャリー200m 担当:__
7区間目:1kmラン+サンドバッグランジ100m 担当:__
8区間目:1kmラン+ウォールボール100回 担当:__
スレッド2種目の50mは、どちらも12.5mを4本です。距離・反復は公式リレー規則の種目表へ。動きは8種目の公式動画ガイドで担当候補を確認できます。
ミックスでは担当者に応じた重量を確認する
ミックスリレーの女性は女子Open、男性は男子Openの重量を使います。男女とも男子Openの重量を使うミックスダブルスと混同しないでください。HYROXの審判向け資料がこの違いを明示しています。
スレッドプッシュ50m
女性102kg/男性152kg。スレッド込み。スレッドプル50m
女性78kg/男性103kg。スレッド込み。ファーマーズキャリー200m
女性16kgを2個/男性24kgを2個。サンドバッグランジ100m
女性10kg/男性20kg。ウォールボール100回
女性4kg・的2.70m/男性6kg・的3.00m。
数値は26/27リレーの重量表と各種目の規定によります。担当を男女で入れ替えるときは、名前だけでなく、その人が使う器具とウォールボールの的も見直します。8区間のうち2区間ずつという人数配分は変わりません。
特にキャリーとランジは、自分の部門に合う重さを選ぶ責任が選手にあります。「持てる重さだから選ぶ」のではなく、担当者に適用される重さを使います。キャリー・ランジの重量の選択
交代はTZでハイタッチ。チップは各自が着ける
TZはトランジションゾーンの略で、担当者を替える場所です。次の人が入れるのは交代の少し前だけ。TZ内に長く居続けることは認められていません。
ランと担当種目を終えた人がTZへ入る。
次の人とハイタッチする。
次の人がランを始め、終えた人は混雑を避けるため速やかに退出する。
「次の人が早めに中で待ち続ける」方式ではありません。チームには次走者を間に合うようTZへ入れる責任があります。公式のTZ手順・5.3.1
計測チップは4人に1個ずつ配られ、各自の足首に装着します。ハイタッチで担当者が替わっても、チップを一つずつ受け渡す方式ではありません。計測チップ・9.1
同じ人が続ける場合もTZを通る
2区間を連続で担当しても、最初の種目から次のランへ直接進むことはできません。各種目の後にTZを走り抜け、チップを読み取らせる必要があります。これを省くと自動ペナルティの対象です。
次が別の人:TZでハイタッチして交代する。
次も同じ人:TZを通過して計測を受けてから、同じ人が次のランへ進む。
8区間目を終える:次のランへの交代ではなく、他の3人と合流して4人でフィニッシュへ向かう。
連続担当で省けるのは、人の交代です。TZの計測を省けるわけではありません。公式リレー規則・レースとTZ

次の担当者が替わっても、同じ人が続けてもTZを通ります。次走者は交代の少し前に入り、終えた人は速やかに退出します。出典:HYROX Relay Rulebook 26/27 p13・30。最終合流はp25。
最後は他の3人も合流し、4人でフィニッシュ
8区間目を担当する人以外にも、最後の移動があります。公式手順は次の順番です。
最後の担当者がTZを離れて8本目のランを始めたら、他の3人は指定の観客用通路でウォールボールへ向かう。
担当者がウォールボールを始めた後、表示されたRelay Entry Pointから3人が入る。
入ったら担当者のもとへ直行し、リグの下に立って応援する。
100回を終えたら、4人で走ってフィニッシュステージへ向かい、チームでラインを越える。
3人が入れるのは、8本目のラン開始時ではなく、ウォールボール開始後です。担当表の最後の人だけでなく、他の3人も観客用通路とRelay Entry Pointを会場で確認しておきます。最終合流・6.8.1
4人で読み合わせる最終チェック
8区間すべてに名前が入り、4人とも「ラン+種目」を2回ずつ担当しているか。
担当種目を一人で全量行うことと、自分が使う重量・的の高さが分かっているか。
誰の次に出るか、連続担当でもTZを通ること、チップを各自が足首に着けることがそろっているか。
最終担当者以外の3人も、移動開始と入場可能なタイミングの違いを把握しているか。
担当が決まると、必要な器具も具体的になります。自宅・普通のジム・専用施設の使い分けから、自分の2種目を練習する環境へ。競技条件は26/27規則に基づき、出場前には最新のルールブックと当該大会の会場案内を確認してください。
出典
HYROX Relay Rulebook 26/27:担当・種目順p8、10〜13、重量p16〜17、21〜24、最終合流p25、チップp30。
HYROX APAC:部門の違い:チーム構成とダブルスの担当範囲。
HYROX Judges Training:ミックスリレーとミックスダブルスの重量の違い。
Adam Pollock:HYROX Glasgow Feb 2023(2023年3月8日):Team Relay節の分担方法と本人の担当。2023年の体験例。
確認日:2026年10月30日
執筆:ROX NOTE編集部
