HYROXの周回・レーン・入退場ルール|コースで迷わないための確認点【2026–27】
はじめてのHYROX2026年10月26日

HYROXの周回・レーン・入退場ルール|コースで迷わないための確認点【2026–27】

#2026-27#hyrox

HYROXの1kmランが何周になるかは、会場によって異なります。2026–27シングルスでは、会場の必要周回を自分で数え、ROXZONEへはINから入り、OUTから出ることを押さえましょう。

ランのペース別レーンと、種目内で指定される器具・レーンも別の条件です。第7・8・12章に沿って、出走からラン、ステーションへの進み方を確認します。

迷いやすい3つの場面を先に確認

出走するウェーブは自分で変更できない

HYROXは、一定間隔で選手が順に出走するウェーブスタート方式です。各選手には公式スタート時間が割り当てられ、大会当日前に通知され、チェックイン時にも確認されます。さらに、公式スタート時間を腕の見える位置に記しておくことが求められています。

友人と一緒に走りたい、準備が早く終わった、といった理由で別のウェーブへ移ることはできません。レースオーガナイザーの事前承認を受けずに、割り当てより早い・遅いウェーブでスタートすると失格になります。

また、公式スタート時間より前にROXZONEやランコースへ入らないでください。計測チップが反応し、誤ったタイムが記録される可能性があります。自分のウェーブが始まったら、スタートトンネルにとどまらず、その自然な流れに沿って前へ進みます。

1kmが1周とは限らない。周回は自分で数える

シングルスの指定ラン区間は合計8,000m。約1,000mずつの8区間に分かれ、ランとワークアウトを交互に行います。ただし、会場のレイアウトによっては、1つのラン区間が複数周で構成されます。区間内の最初・最後の周回で距離が異なる場合もあります。

そのため、「1周走ったから次の種目」とは限りません。自分が出場する会場の必要周回数を確認し、走った周回を自分で数える必要があります。

表示画面があれば、数えなくてもよい?

いいえ。会場のラップ表示画面は非公式の補助という位置づけです。周回を数える責任は選手自身にあります。余分に走ってしまった場合も、その分のタイムを差し引いて調整することはありません。

レースは「ラン1→ワークアウト1→ラン2→ワークアウト2…」の順番で進め、8kmと8ステーションをすべて完了します。周りの選手がステーションへ向かっていても、自分と同じ周回・同じ段階を走っているとは限りません。進むタイミングは自分の周回を基準に確かめます。

周回不足と、1kmラン丸ごとの未実施は別

第12.1.1節は、不足した1周ごとに加算する扱いです。第12章のコード01は、会場の周回構成ごとに次のように定めています。

  • 4周設定:不足1周につき3分。

  • 3周設定:不足1周につき5分。

  • 2周設定:不足1周につき7分。

  • 1周設定:失格(DQ)。

一方、1kmランを1本丸ごと行わない場合は、第12.1.3節・コード02の失格です。「周回が足りなくても、いつも数分の加算だけ」とは考えず、各ランで会場が指定する周回数を完了してから次の種目へ進みます。公式第12章、p.43・45

ファストレーンは1km4分以下のペース

ランコースは、ラインによって内側と外側の2つのゾーンに分けられています。第7.2節で示されている使い分けは次のとおりです。

  • ファストレーン:内側の狭いゾーン。1kmあたり4分以下のペースで走る選手が使用。

  • ランニングレーン:外側の広いゾーン。それ以外の選手が使用。

この基準では、ちょうど4分/kmもファストレーン側に含まれます。「自分としては速く走っているか」ではなく、ルールにあるペースで区別します。HYROXクルーがファストレーンで誘導している場合は、すべての選手がその指示に従う必要があります。

出典:公式ルール第7章・7.2、p.22–24。

内側のファストレーンは4分/km以下、外側のランニングレーンはそれ以外。周回は自分で数え、クルーの誘導に従う

ROXZONEのINと、各ステーションの入退場を分ける

ランからROXZONEへ向かうときはIN、ROXZONEから次のランへ戻るときはOUTです。OUTからROXZONEに入る、またはINから出ると、1回ごとに2分が加算されます(第12.1.4節・コード04)。

ROXZONEを通るアーチとは別に、各ワークアウトステーションにも正しい入退場ルートがあります。第7.1節では、ステーションのINアーチから退場すると2分。コード05もステーション入退場の誤使用を1回につき2分としています。ROXZONEに正しく入れたことだけで、種目への入り方・出方も正しいとは限りません。IN/OUTとペナルティの原文

器具は空いているものを自由に選ばない

ステーションに入ったら、使用できるのはレースクルーが指定した器具・レーン・ウォールボールステーションです。空きが見えても、自己判断で別の場所を使うことはできません。指定に反した場合、1回ごとに2分のペナルティが科されます。

また、動作基準だけでなく、自分の部門に合う重量、指定された回数・距離を守る必要があります。種目を終えたつもりでも、距離や回数が不足していれば、正しく完了したことにはなりません。

  • 入る前:次に行うステーションの順番と、正しい入場ルートを確認。

  • 取りかかる前:クルーの指定した器具・レーンを使い、正しい重量を確認。

  • 実施中:種目の動作基準と、規定の回数・距離を満たす。

  • 終えた後:正しい退場ルートへ。ステーションのINアーチから退場すると2分のペナルティ。

追い越せる種目の線と、指定レーンは同じではない

第8章では、ランジ・バーピーブロードジャンプ・ファーマーズキャリーに限り、安全に行えるときは速い選手が遅い選手を追い越せるとしています。これらの種目内のグリッド線やレーンマークは目安です。

これはランコースのファストレーン基準とも、クルーが割り当てる器具・レーンとも別の説明です。すべての種目で自由にレーンを選べる意味ではありません。また、スレッドで指定区間を抜かすことはコード09の種目未完了によるDQで、ラン周回不足の時間加算とは異なります。第8章、p.25/コード09、p.45

チョークの持ち出し、水を身体にかける行為も禁止

レース中に使えるチョークと関連用具は、大会が提供するものだけです。使用できるのは、それが提供されている指定ステーション内に限られます。第12章のペナルティ表では、使用場所をスレッドプルとファーマーズキャリーに限定しています。次の種目でも使うために持ち出したり、別の場所へ運んだりすることはできません。違反ごとに2分のペナルティが科されます。

エイドステーションの飲料は飲むためのものです。水を頭や身体にかけて冷やすことは禁止されています。ほかの選手やスタッフが滑る危険を防ぐための規定で、こちらも違反ごとに2分のペナルティです。

出典:公式ルール第7.1節、p.23/第12章ペナルティ表・コード17、p.45。

判断に迷ったら、コース上のクルーとジャッジの指示へ

周回不足、入退場の取り違え、許可のない出走時刻変更の扱いは、ペナルティ一覧で確認できます。時間加算と失格を分けて掲載しています。

ジャッジは、選手が正しく安全に競技を完了できるよう、ステーションごとのヘッドジャッジと連携します。ヘッドジャッジはレースディレクターの指揮下にあり、競技のスポーツ面とジャッジに関する判断はレースディレクターが監督します。リードレースディレクターの決定は最終的なものです。

当日の準備・装備・公式ルール

2026–27シングルスの第7・8・12章を対象にしています。具体的な会場配置と必要周回数は、出場大会の最新案内で確認してください。別会場の周回数をそのまま当てはめないようにしましょう。

確認日:2026年10月30日。執筆・編集:ROX NOTE編集部。ROX NOTEはHYROXの非公式メディアです。編集方針