HYROXのペナルティ一覧|周回不足・順序違反・DNFと失格の違い【2026–27】
はじめてのHYROX2026年10月26日

HYROXのペナルティ一覧|周回不足・順序違反・DNFと失格の違い【2026–27】

#2026-27#hyrox

HYROX(ハイロックス)のペナルティは、すべてが「何分か足される」で済むわけではありません。ランの周回不足は会場の周回設定によって加算時間が変わり、1kmランを丸ごと走らなかった場合は失格です。ステーションの順序違反にも、初回と複数回で異なる扱いがあります。

2026–27シングルスでは、時間加算、有効回数に数えないノーレップ、DNF、DQ、DNSを分けて読みます。違反名だけでなく、どの条件でどの扱いになるかを確認しましょう。

ランの周回不足は、1周につき3・5・7分

ランニングで正しい周回数を走らなかった場合、不足した1周ごとにタイムペナルティが加算されます。第12章の一覧表では、会場の周回設定との関係を次のように定めています。

  • 4周設定:3分加算

  • 3周設定:5分加算

  • 2周設定:7分加算

  • 1周設定:失格(DQ)

たとえば公式ルールが示す例では、1周不足で5分加算となる会場で2周不足した場合、1時間24分のタイムに10分が加算され、最終タイムは1時間34分になります。

一方、1kmランを1本でも丸ごと走らなかった場合は失格です。「短い周回が1つ足りない」と「ラン区間そのものを省いた」は異なる違反です。出場会場の周回数は事前に確認し、レース中も自分で数えます。

出典:第12.1.1・12.1.3節、p.43/一覧表コード01・02、p.45。

1kmの設定が4周なら1周不足につき3分、3周なら5分、2周なら7分、1周なら失格となる比較表

ステーションの順序違反は初回3分、複数なら失格

ステーションは1〜8の正しい順序で完了する必要があります。抜けたステーションがあった場合、第12.1.2節では、8番目のウォールボールに入る前に、そのステーションを完了することを認めています。

ただし、戻って完了すれば違反がなくなるわけではありません。正しくない順序で完了すると3分のペナルティが科されます。2つ以上のステーションを順序外で完了した場合は、自動的に失格となります。

ステーションを1つ丸ごと省く、または最後まで終えないことは、第12.1.3節では失格の対象です。順序の修正が認められる条件と、種目を省略してよいかどうかは別の話です。

入口・出口の取り違えは1回ごとに2分

ROXZONEへOUTアーチから入る、またはINアーチから出るたびに、2分のペナルティが科されます。ワークアウトステーションの入退場の誤使用も、一覧表では1回につき2分です。

ステーションの種目名だけでなく、入るとき・出るときのルートまで確認する必要があります。周回数、使用レーン、指定器具のルールは、周回・レーン・入退場のルールでも確認できます。

「最初は必ず警告だけ」とは限らない

ステーション1〜7で動作基準を満たさなかった場合、各ステーションにつき1回の警告が与えられます。同じステーション内で2回目の違反が起きると、違反の種類が違っていても、そのレップは無効となり、該当するタイムペナルティが科されます。以降の違反には追加のペナルティが科されます。

違反の重大性によっては、警告なしで即座にペナルティが科される場合があります。さらに、ウォールボールには警告がなく、有効な1回かノーレップかの判定です。ステーション1〜7の警告を8番目へ持ち込まないようにしましょう。ウォールボールのペナルティ規定、p.36

ノーレップは「その1回が数えられない」

動作基準から外れた動き、通常と異なる動き、明らかにタイム面で有利になる動きは、有効な反復とは認められず、ノーレップまたはタイムペナルティの対象です。ウォールボールなら、投げた総数ではなく有効な100回を完了する必要があります。数えられなかった1回を、時間加算と引き換えに省けるという意味ではありません。

出典:第12.2・12.5節、p.43–44。

公式ペナルティ表の23項目

第12章の一覧をコード順に確認できます。回数や重量の条件は、各種目の動作基準と併せて確認してください。

  • ランの周回不足(01)
    4周設定は3分、3周設定は5分、2周設定は7分、1周設定はDQ。

  • ランまたはステーションの未実施(02)
    失格(DQ)。

  • ステーションの順序違反(03)
    初回は3分、その後はDQ。

  • ROXZONEのIN/OUTアーチの誤使用(04)
    1回につき2分。

  • ワークアウトステーションの入退場の誤使用(05)
    1回につき2分。

  • スキーエルゴの早期離脱(06)
    1,000m未完了はステーション未完了としてDQ。

  • ローワーの早期離脱(07)
    1,000m未完了はステーション未完了としてDQ。

  • ウォールボールの早期離脱(08)
    100回未完了はステーション未完了としてDQ。

  • スレッドのレーン不足(09)
    指定レーン未通過はステーション未完了としてDQ。

  • バーピーブロードジャンプの違反(10)
    1回につき15秒。

  • ファーマーズキャリーの周回不足(11)
    指定周回未完了はステーション未完了としてDQ。

  • ケトルベルの不適切な返却(12)
    30秒。

  • ファーマーズキャリーまたはランジで誤った重量を使用(13)
    DQ。

  • ランジで後ろ脚の膝が接地しない、または立ち上がらない(14)
    1回につき15秒。

  • サンドバッグを肩から外す(15)
    1回につき15秒。

  • スタートトンネルの流れを妨げる(16)
    自分のウェーブ開始後もトンネルにとどまると、1分のペナルティの可能性。

  • チョークの誤使用(17)
    スレッドプルとファーマーズキャリー以外での使用は2分。私物の使用、ステーションからの持ち出しも2分。大会提供品のみ使用可。

  • 外部からの補助(18)
    1回につき2分。

  • 許可のないスタート時間の変更(19)
    DQ。

  • レース中のタイミングチップ未装着(20)
    出走なし(DNS)。

  • 床への唾吐き・鼻水の排出(21)
    2分またはDQ。レースディレクターの判断。

  • ゴミの投棄・急冷行為(22)
    1回につき2分。

  • 非スポーツマン的行為(23)
    2分またはDQ。レースディレクターの判断。

一覧にある15秒や30秒は、動作や距離・回数を省略できる時間ではありません。種目を完了することに加え、重量や返却方法は次の個別条件まで確認します。

誤った重量のやり直しと、ケトルベル返却の修正

コード13の表記はDQですが、ファーマーズキャリーとサンドバッグランジを誤った重量で全体または一部行った場合、正しい重量で種目全体をやり直すことが、それぞれの種目別条項に定められています。これを行わなかった場合にDQとなります。途中で重量だけを替えて残りを終える方法ではありません。第8.6節の罰則2、p.32/第8.7節の罰則4、p.33

コード12のケトルベル返却30秒にも条件があります。ファーマーズキャリーでは、正しいエリアに戻さない、またはハンドルを直立させて置かない場合が対象です。ただし、ROXZONEから出る前に戻ってこの返却状態を修正すれば、その30秒は適用されません。これはケトルベル返却の規定です。第8.6節の罰則1、p.32

外部からの補助は一覧表で2分とされていますが、装備を他者と受け渡す行為について第10.1節は失格になる場合もあるとしています。行為ごとの条件と、レースディレクターの判断に従ってください。

出典:第12章ペナルティ表、コード01〜23、p.45/第10.1節、p.38。

DNF・DQ・DNSは何が違う?

飲食物の受け取りや道具の受け渡しは、装備・補給の条件も確認してください。違反名だけで判断せず、その行為に適用される条件と処分を合わせて読みます。

  • DNF/Did Not Finish:完走扱いにならず、リザルト・ランキング・表彰の対象外。第12.3節は、ステーション未完了で最終タイムなしに続けられる場合と、医療上の理由によるレース離脱を記載しています。

  • DQ/Disqualification:失格。リザルト・ランキング・表彰の対象外となり、そのレースを続けることもできない。

  • DNS/Did Not Start:出走なし。タイミングチップをレース中に装着していなかった場合、一覧表はこの扱いを示す。

第12.1.3節・第8章・一覧表には、ステーションの未実施・未完了をDQとする規定もあります。第12.3節の続行の説明を使って、選手自身が「DNFにすれば種目を省いてよい」と選べるわけではありません。処分と続行については、レースディレクターの判断に従います。

現行英語版の第12.3節には、血液・嘔吐物などが本人や他の選手に衛生上のリスクを生じさせる場合、レースディレクターが医療上の理由で選手をレースから外し、DNFとして記録する規定もあります。DNFという表示だけを、競技を続けてよい合図にしないでください。英語版第12.3節、p.44

DNSを防ぐには、チップを足首に着けたまま走る

第7章・第11.1節は、支給されたタイミングチップをレース中ずっと足首に装着することを選手の責任としています。別の位置では無効・不完全な計測になる場合があります。チップ未装着は「何分の加算」ではなく、コード20のDNSです。装着位置の公式説明、p.41

失格を決定できるのはレースディレクターのみです。ジャッジやヘッドジャッジの報告、または自身の観察に基づいて判断します。タイム加算はチップリーダーが自動検出するものと、動作・回数を見てジャッジ側が判断するものがあります。

出場前に確認したい公式資料

この記事は2026–27シングルスの第12章を扱っています。個々の動作基準、器具の扱い、部門別重量まで含めた最終確認には、公式ルールブックを使用してください。

確認日:2026年10月30日。執筆・編集:ROX NOTE編集部。ROX NOTEはHYROXの非公式メディアです。編集方針