ジェイク・ディアデンとは?HYROXのために走りと回復を見直した英国選手
選手名鑑2026年11月4日

ジェイク・ディアデンとは?HYROXのために走りと回復を見直した英国選手

HYROXでランが弱点だと考えたジェイク・ディアデンは、「ランを頑張る」だけで終えず、ベルリンマラソンを2時間30分で走る目標に変えました。2024年のRed Bull取材で、その挑戦はHYROXのためであり、優先する競技もHYROXだと説明しています。

始まりは、ジムの仲間が持ち帰ったHYROXの話

英国マンチェスターを拠点としていたディアデンは、もともとウルトラマラソンとファンクショナルフィットネスの競技経験者です。2022年にHYROXへ出たパーソナルトレーナー仲間から話を聞き、同年10月のバーミンガムで初挑戦したと、本人は振り返っています。

最初からすべてを専門家へ任せていたわけではありません。同じ取材では、それまで自分で組んでいた練習からコーチの指導へ移ったこと、ランでは地元の陸上クラブに加わったことも明かしています。競技の幅を、自分ひとりの知識だけで支えない選択でした。

一方で、速く走る練習が好きな選手にも、ゆっくり走る難しさがあります。Built for Athletesの本人Q&Aでは、Zone2の練習を退屈に感じ、早く終わらせようとペースを上げてしまうが、それでは目的に反すると答えています。「走れる選手だから、どんな練習も得意」という人物像ではありません。

2時間28分のマラソン、その12日後に待っていた初Major

Red Bullの別記事「Beyond the Rox」は、ベルリンで2時間28分を記録し、その12日後に初めてのElite15 Majorが控えていたと紹介しています。2時間30分は挑戦前の目標、2時間28分は同記事が伝える結果です。

掲載された本人の言葉では、この日程は賭けでもあり、Majorに万全の状態で臨めないことを意識していました。アムステルダムでは11位。マラソンの好結果が、そのままHYROXの上位入賞になったわけではありません。

同記事はその後の経過も追っています。背中の故障で香港を欠場し、ザルツブルクで動作の分析や筋力テストを受け、リハビリ計画を立てたと本人は説明しています。ラスベガスでは4位となり世界選手権への出場枠を一つ逃しましたが、そこで届かなかった最終種目のウォールボールを重点的に練習。続くグラスゴーではウォールボールの強いフィニッシュが決め手となり、ついに出場枠を得たと紹介されています。

練習を増やすだけでなく、回復の見方を変える

WHOOPが公開する本人対談の紹介記事では、故障を経て変えた習慣がさらに具体的です。本人は背中の故障により1か月歩けず、スタートラインへ戻るまで6か月かかった経験を語っています。ウルトラの経験から痛みを無視する癖があり、今は背中の違和感などを警告として扱う、という説明です。

回復を一晩の数字だけで判断しないのも、その実践です。朝のRecoveryが低ければ数日前からの状態を振り返り、コーチと相談する。週を通じて良好な日が少なければ、練習量や強度、回復習慣を見直すと紹介されています。

レース週には睡眠を8〜9時間へ伸ばし、昼寝も取り入れる一方、夜のレースに慣れるため夕方以降の練習も行うといいます。これはディアデン本人の競技生活の選択です。紹介記事の数値を、すべての参加者に共通する睡眠量や練習の基準と読み替える必要はありません。

パートナーが変わっても、順位は同じ物差しで並べない

2024年ニース世界選手権の公式結果は、Marc Deanと組んだ男子PRO DOUBLESを52分34秒、男子1位と記録しています。マラソンへ挑む当時の背景には、すでにダブルスでの成功がありました。

2026年10月31日のハンブルクでは、Charlie Botterillと組んだ男子ELITE15 DOUBLESで48分09秒66、男子2位という公式掲載結果が出ています。取得時の一覧は「Unofficial Results(暫定結果)」の表示です。ニースとは大会・部門・パートナーが異なるため、二つのタイムだけで同条件の成長幅とは比べられません。

本人の発信を続けて見るなら、公式リンク集からYouTubeとPodcastへ進めます。競技の結果に加え、本人が何を課題として話しているかを追える入口です。

ランの弱点に具体的な目標を置き、練習を専門家と組み、故障後は回復の扱いも見直す。ディアデンの歩みは、強い選手の練習量だけをまねるより、何を変えるための挑戦だったかに目を向けると読みやすくなります。

ダブルスを一緒に始める際のチケット・参加者情報の手続きは、友達とHYROXに挑戦する前の確認事項へ。練習の量・強度・頻度を整理する際は、レース前のトレーニング調整も参照できます。

本人取材と公式記録

執筆:ROX NOTE編集部。出典確認:2026年11月4日。