HYROX PFTとは?6種目の内容・大会との違い・タイムの使い方
トレーニング2026年10月30日

HYROX PFTとは?6種目の内容・大会との違い・タイムの使い方

HYROX PFTは、ランからウォールボールまで6種目を行い、今の体力を知るためのテストです。日本公式の目安は、15〜25分がOpenまたはPro、25〜35分がOpen、30〜40分がDoubles、35〜45分がRelay。大会への出場資格を得る合否試験ではありません。

初出場の部門を考えたい人にも、次の大会へ向けて現在地を測りたい人にも使えます。まずは6種目の内容と、タイムがどのような参考になるかを押さえましょう。HYROX JapanのPFT案内

6種目は、この順に行う

PFTの種目と条件は、HYROX Japanの公式案内では次のとおりです。

1. 1000mラン

屋外、または傾斜2%のトレッドミルで行います。ランはこの最初の1回です。本大会のように、各ワークアウトの前へ1kmランが入る構成ではありません。

2. バーピーブロードジャンプ50回

日本公式の表記は50回・90cmです。本大会の80mという距離ではなく、回数に90cmという条件が付記されています。「バーピー50回」とだけ覚えず、ブロードジャンプまで含むことを確認します。

3. ステーショナリーランジ100回

その場で行うランジです。日本公式は「完全に伸ばす」と付記しています。本大会のサンドバッグを担いで進む100mランジと、同じメニューとして数えないようにします。

4. ローイング1000m

ローイングマシンで1000mです。距離は本大会と同じですが、PFTでは4種目目。そこへ着くまでに行った運動は、本大会のローイングとは異なります。

5. ハンドリリース・プッシュアップ30回

種目名のとおり、手を床から離す動作を含むプッシュアップです。通常の腕立て伏せを30回行うという略し方では、動作の違いが抜け落ちます。

6. ウォールボール100回

ボールは男性6kg、女性4kgです。最後に100回行います。本大会でProを考えている場合も、PFTのボールを男性9kg・女性6kgへ勝手に置き換えるものではありません。

日本公式の6種目と数量は、APAC公式サポートの6種目とも基本構成が一致します。90cmとステーショナリーランジの表記は、日本公式とインド公式で確認できます。

タイムの目安は4帯。重なる時間もある

日本公式が示す目安は、次の組み合わせです。

  • 15〜25分: Open、またはProを考える目安。

  • 25〜35分: Openを考える目安。

  • 30〜40分: Doublesを考える目安。

  • 35〜45分: Relayを考える目安。

30〜35分はOpenとDoubles、35〜40分はDoublesとRelayの帯が重なっています。一つのタイムから、部門が自動的に一つ決まる仕組みではありません。公式も「完了時間を参考に」と案内しています。

初めての人が知りたいのは、速いか遅いかだけでなく、どの形で参加するかです。日本公式FAQによる違いを一緒に見ると、目安を選択につなげやすくなります。

  • Open: 標準の重量で個人として挑戦する部門。

  • Pro: より重い重量を扱う、経験者向けの部門。

  • Doubles: 2人でランを一緒に走り、ワークアウトを分担する形式。

  • Relay: チームの各メンバーが1kmラン2本とワークアウト2つを担当する形式。

同じPFTタイムでも、一人で挑むか、相手と分担するか、重い器具へ挑むかで選択が変わります。重量と参加条件の詳細は、シングルスの部門・ランキングと出場条件へ。日本公式のタイム目安・日本公式FAQの部門説明

PFTの合計タイムを、本大会の予想タイムへ変えない

PFTのランは合計1km、本大会のシングルスは1kmを8回、合計8kmです。走る量は8分の1。さらに、PFTには次の4種目が含まれません。

  • SkiErg

  • スレッドプッシュ

  • スレッドプル

  • ファーマーズキャリー

逆に、ハンドリリース・プッシュアップはPFTにあり、本大会の独立したステーションにはありません。PFTは本大会の種目をそのまま少しずつ減らしたメニューとは構成が異なります。

ローイング1000mとウォールボール100回は本大会と数量が同じでも、そこまでの疲労や、Proのボール重量まで同じではありません。PFTの1kmランと、8回に分けて走る本番の8kmを、同じラン能力として評価しないことが大切です。本大会の進行と8種目で、テストに含まれない運動も見ておきます。

PFTの目安帯は部門を考えるための指標です。「30分だったから、本番はその3倍」といった固定倍率の換算には使いません。

どこで受ける? 日本公式の申込先から探す

日本公式のPFTページにある「PFTに申し込む」は、PFT公式サイトへつながります。開催イベントを探す入口はこちらです。日本公式FAQも、PFTは毎シーズン世界のジムで実施され、グローバルランキングでパフォーマンスを比較できると説明しています。

近くの練習場所から相談したい場合は、公式トレーニングクラブ検索も使えます。公式インドの「Find My Level」は、地域のパートナージムの認定トレーナーへ相談する方法も案内しています。トレーニングクラブであることと、特定の日にPFTを開催していることは別なので、申し込む対象はPFTの開催案内で選びます。

PFTの開催日や受付、費用は、主催施設のイベント案内に従います。日本での実例として、INSPA横浜の2026年5月開催告知には、施設側の申込に加えて、HYROX公式サイトでの選手登録と登録料の支払いが示されていました。施設の予約と公式登録が別手続きになる開催例です。これは終了したイベントの例で、現在の募集や全国共通の料金を示すものではありません。INSPA横浜の開催告知PDF

大阪で器具に触れてから参加したい場合は、マッスルゲートのビジター利用案内へ。通常の器具練習とPFTの申込は分けて利用します。

終わった後は、4つの見方で次へつなげる

1. まず合計時間を、部門の目安と照らす

15〜45分の4帯から、初出場の候補を考えます。日本公式は、PFTを初めての部門選びだけでなく、次のレースに向けたペース配分や改善のヒントにも位置づけています。

2. PFTで扱った重量と、候補部門の重量を比べる

PFTのウォールボールは男性6kg・女性4kg。本大会のシングルスProでは男性9kg・女性6kgです。PFTが15〜25分の帯に入っても、重いボールやスレッドを使う準備まで完了したという意味にはなりません。候補をProへ広げるときは、テストにない種目と重量も合わせて見ます。

3. 種目ごとの時間から、合計の中身を見る

HYROX向けコーチングサービスKraceyのNiels Postは、6種目それぞれの終了時に時計のラップを押し、合計だけでなく区間ごとの時間を読む方法を紹介しています。再計測するときは、ランの条件や動作基準をそろえ、何が変わったかを見るという考え方です。

たとえばローイングの時間が変わったのか、最後のウォールボールで止まる時間が変わったのかは、合計だけでは分かりません。一方、30回のプッシュアップにかかった時間はPFTの合計へ含まれますが、本大会にはその独立種目がありません。遅かった種目の名前だけで本番の弱点を決めず、実際に出る部門との対応を見ます。KraceyのPFT解説・区間記録と再計測

4. テストで触れた種目と、本番固有の種目を分ける

ローイングやウォールボールを練習したいなら、ローイングの基本動作とトレーニング記事一覧へ。スレッドの練習環境を探すなら、練習場所と代替種目から選べます。

どの部門を考えるかと、その部門で扱うラン・器具・重量を結び付けて、次に取り組む内容を考えます。

よくある疑問

PFTを受けないと大会へ申し込めない?

受験や合格は出場条件ではありません。日本公式とAPAC公式は、PFTを部門選びの参考と説明しています。年齢など大会そのものの参加条件とは分けて考えます。

45分を超えたら失格?

上記の45分はRelayの目安帯の上端で、HYROX本大会への参加可否を決める合格ラインではありません。日本公式は目安表と同じページで、事前の資格取得は不要と案内しています。

器具がなく、PFTをまだできない場合は?

日本公式には自分に合ったレースカテゴリーの案内もあります。インド公式のFind My Levelでは、週の運動回数、無理なく走れる距離、プッシュアップの回数という3つの質問からフィットネスを考える入口を示しています。PFTの完了時間とは別の方法で、部門を検討できます。

参考資料

確認日:2026年10月30日

執筆:ROX NOTE編集部

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