
HYROXの部門とランキング|OPEN・PROの重量と年齢区分【2026–27】
HYROX(ハイロックス)シングルスは、男女それぞれOPEN・PROの4部門に分かれます。部門によって重量が異なり、ランはどの部門も合計8kmで共通です。順位は同じ大会・同じ部門のタイムで決まるため、MEN OPENとWOMEN PROは重量が同じでも別部門・別順位です。通常大会の年齢区分はレース当日の年齢が基準です。
「同じ重量なら同じランキングになるのか」「60歳以上でもPROに出られるのか」。部門選びと結果確認では、重量、年齢、出場資格を分けて読むことが大切です。
この記事では2026–27シーズンのシングルス公式ルールブック第4章をもとに、4部門の違い、年齢区分、ランキングの仕組みを解説します。
執筆・編集:HYROX非公式専門メディア ROX NOTE編集部(公式資料確認:2026年9月17日)
OPENとPROの4部門|使用重量を比較する
第4章4.1では、WOMEN、WOMEN PRO、MEN、MEN PROの4部門が示されています。同じページの重量表では、PROの付かないWOMENとMENを、それぞれWOMEN OPEN、MEN OPENと表記しています。
ランニングはどの部門も、各ワークアウトの前に1kmずつ、合計8kmです。OPENだからランが短くなるわけではありません。スタートは、同じ部門の参加者によるウェーブ制です。
4部門を3つの重量列で読む
公式の重量表は3列です。MEN OPENとWOMEN PROが同じ重量の列にまとめられているためで、部門そのものが統合されているわけではありません。
重量が異なる種目 | WOMEN OPEN | MEN OPEN/WOMEN PRO | MEN PRO |
|---|---|---|---|
スレッドプッシュ(スレッド込み) | 102kg | 152kg | 202kg |
スレッドプル(スレッド込み) | 78kg | 103kg | 153kg |
ファーマーズキャリー | 16kg × 2 | 24kg × 2 | 32kg × 2 |
サンドバッグランジ | 10kg | 20kg | 30kg |
ウォールボール | 4kg | 6kg | 9kg |
スレッドプッシュ・スレッドプルの重量は、いずれもスレッド本体を含む重量です。ファーマーズキャリーは1個の重量と個数を示しています。プレートだけの重量や2個の合計重量と取り違えないようにしましょう。
種目ごとの距離・回数は、第4章の表では全部門に共通です。
種目 | 全部門共通の距離・回数 |
|---|---|
スキーエルゴ | 1,000m |
ローイング | 1,000m |
スレッドプッシュ | 12.5m × 4 |
スレッドプル | 12.5m × 4 |
バーピーブロードジャンプ | 80m |
ファーマーズキャリー | 200m |
サンドバッグランジ | 100m |
ウォールボール | 100回 |
種目の順番とランの組み合わせは、次の記事で確認できます。
出典:公式ルールブック4.1、p.8 。
通常大会の年齢区分はレース当日の年齢で決まる
エイジグループ(年齢区分)は年齢別の区分で、AGと略されます。通常大会の判定基準は申込日ではなく、レース当日の年齢です。
第4章4.2には、次の区分が掲載されています。最初のU24は16〜24歳が対象で、24歳の人も含まれます。
区分 | レース当日の年齢 |
|---|---|
U24(16〜24歳) | 16〜24歳 |
25〜29歳 | 25〜29歳 |
30〜34歳 | 30〜34歳 |
35〜39歳 | 35〜39歳 |
40〜44歳 | 40〜44歳 |
45〜49歳 | 45〜49歳 |
50〜54歳 | 50〜54歳 |
55〜59歳 | 55〜59歳 |
60〜64歳 | 60〜64歳 |
65〜69歳 | 65〜69歳 |
70〜74歳 | 70〜74歳 |
75〜79歳 | 75〜79歳 |
80〜84歳 | 80〜84歳 |
85〜89歳 | 85〜89歳 |
25歳以上は5歳刻みで、公式一覧は85〜89歳までです。自分の部門を確認したうえで、レース当日に当てはまる年齢区分を確認すると、結果ページでも比較する対象を整理できます。
出典:公式ルールブック4.2、p.9 。
世界選手権は別の扱いです。第5章5.1では、資格獲得後に誕生日を迎えても、資格を獲得した時点の年齢区分で出場すると定めています。
60歳以上のPRO出場と世界選手権資格を分けて考える

通常大会では、60歳以上もPRO部門に出場できます。公式規定には、80歳以上のエイジグループを含め、すべての年齢でPROへ出場できることが記載されています。年齢別ランキングや表彰の対象にも、通常どおりなります。
一方で、世界選手権の出場資格には別の条件があります。
確認する場面 | 60歳以上の扱い |
|---|---|
通常のHYROXレース | PRO部門への出場が可能。公式の年齢別ランキング・表彰の対象になります。 |
世界選手権の出場資格 | OPEN部門を通じてのみ得られます。 |
世界選手権での競技条件 | OPENの重量・回数・距離で競技します。 |
つまり「60歳以上はPROに出られない」という理解は誤りです。同時に、通常大会でPROに出場できることを、PROの結果から世界選手権の資格を得られることと同一視してはいけません。OPENに出場すれば自動的に世界選手権へ進める、という意味でもありません。
ここで説明するのは第4章の部門・年齢に関する規定です。参加年齢や登録区分など、参加そのものの条件は次の記事で確認してください。
出典:公式ルールブック4.2、p.9 。
ランキングは同じ大会・同じ部門のタイムで決まる
第4章4.3では、各イベントの同一部門内で、タイムの速い順に順位を付けると定めています。年齢区分ごとのランキングも、タイムの速い順です。
結果を読む際は、まず大会と部門をそろえ、次に部門内の総合順位か年齢区分の順位かを確認します。重量が共通するMEN OPENとWOMEN PROも別部門なので、重量表の同じ列にあることを理由に順位を一緒に扱うことはできません。
同一イベントの同一部門に複数回出場した場合
ランキングの対象になるのは最速タイムだけです。同一イベントの同一部門で、複数回表彰されることはありません。2つの記録を合算したり、平均したりする方式ではありません。
公式結果とペナルティの修正を確認する
レース結果は各イベント終了後に公開され、次の公式結果サイトで確認できます。
ランニングラップの未完走や動作基準への違反などがあった場合、ペナルティや失格となることがあります。ペナルティの加算・修正はイベント終了後48時間以内に行われる場合があるため、直後に見た表示だけで判断せず、公式結果を確認してください。
この記述を「48時間を過ぎれば、あらゆる結果が変更されない」という保証に広げて読むことはできません。
出典:公式ルールブック4.3、p.10 。
Out of Rankingは世界選手権・ELITE資格に関する指定
第4章の「Out of Ranking」は、環境や会場の状態がパフォーマンスや安全に重大な影響を及ぼす場合の扱いです。原典では、濡れたターフ、安全でない路面、悪天候などが挙げられています。
競技責任者のDirector of Sportsは、大会全体、特定の開催日、影響を受けた時間帯について、世界選手権の出場資格および/またはELITE出場資格の判定上、Out of Ranking(世界選手権・ELITE資格の選考対象外)とする決定を発表できます。発表は大会の前・最中・後のいずれにも行われる可能性があります。
選手個人の違反による失格とは、理由も対象も異なります。告知があった場合は、どの日・時間帯が対象か、どの出場資格に関する決定かを確認してください。第4章のこの規定だけから、完走記録が一律に削除されると解釈することもできません。
出典:公式ルールブック4.3、p.10 。
部門選びと結果確認のチェックリスト
出場するのはWOMEN OPEN、WOMEN PRO、MEN OPEN、MEN PROのどれか。
重量表の対応する列と、スレッド本体を含む表記を確認したか。
通常大会ではレース当日の年齢でエイジグループを確認したか。
60歳以上で世界選手権を目指す場合、OPEN経由の資格条件を確認したか。
結果を見るとき、大会・部門・年齢区分を取り違えていないか。
ペナルティの修正やOut of Rankingの公式告知がないか。
公式資料と関連記事
HYROX Singles Rulebook 2026–27 日本語版|第4章、pp.8–10
本記事の対象は2026–27シーズンのシングルスです。参加時は対象大会の案内と公式ルールの更新も確認してください。出典の扱いと訂正の方針は、次のページに掲載しています。
