スキーエルゴの使い方|腕だけで引かない動作と初回練習
トレーニング2026年10月27日

スキーエルゴの使い方|腕だけで引かない動作と初回練習

スキーエルゴで腕ばかり疲れるなら、手元を先に下げていないか確認しましょう。Concept2の両手で引く「ダブルポール」は、体幹と股関節から動き、腕が続く形です。引く順序を学ぶ段階と、時間・強さを増やす段階を分けて始めます。

執筆:ROX NOTE編集部|出典確認:2026年10月30日

「腕だけで引かない」は、腕を使わないという意味ではない

Concept2の入門案内では、体幹を使い、股関節を曲げることでハンドルを下方向へ動かし始めます。その後に腕の動きと膝の曲げ伸ばしが続きます。手元だけを下げるのではなく、上体の動きとハンドルの動きをつなぐ説明です。

基本動作は、構える・引く・戻す

構える位置をつくる

足を肩幅に開いて立ち、膝を少し曲げます。腕は曲げた状態で、手元は目の高さより少し上。引き始める前に体幹を使える姿勢をつくります。

股関節を曲げて引き、太ももの横で終える

上体から動き始め、股関節を曲げながらお尻を少し後ろへ動かします。膝を深く曲げて腰を落とすスクワットとは区別されています。腕は上体の動きに続き、ハンドルを太ももの横へ下ろします。終わりでは手首を曲げず、肘を完全に伸ばしきらない説明です。

戻る動作もコントロールする

引いた後は、体を起こしながら腕を上げます。Concept2が示すリズムは、引く側に対して戻る側を長くする1対2。すぐ次を引こうと急ぐのではなく、構えへ戻る時間も取ります。これは動作のリズムの説明で、レースの目標ペースではありません。

姿勢の詳細と動画は、Concept2「SkiErg Technique」で確認できます。

腕が先に伸びる・手を高く上げすぎるとき

Concept2のよくあるエラーの比較図では、同じ局面の正しい例と行きすぎた例を並べています。

  • 引き始めに腕を置き去りにする:体幹から引き始める間も腕は曲げた状態。腕を先に伸ばしたまま体だけを倒す例と比べます。

  • 上へ伸びすぎる:手元は目の高さより少し上まで。腕を頭上へ長く伸ばすことを目標にしません。

  • 後ろへ引きすぎる:手元が太ももの横へ来たところで引きを終えます。

この比較はメーカーが示すノルディックスキー由来の基本技術です。大会の違反判定や、別の動かし方をすべて否定する基準とは分けて使います。

ローイングと同じ「全身運動」でも、始まり方が違う

ローイングは脚で押し、上体、腕へとつなぎます。SkiErgの入門説明は、体幹と股関節の動きから始まり、腕が続く順序です。「腕だけで引かない」という共通点だけで、両方を同じ動かし方にしないことがポイントです。RowErgの基本動作・SkiErgの入門説明

どちらの動きを確認したいかで、ローイングの脚・上体・腕の順序と、このページのSkiErgの構えを使い分けられます。

ダンパーの数字と、引く強さを分ける

ダンパーはファンへ入る空気の量を変え、1回ごとの引き心地を調整するレバーです。Concept2の現行SkiErg入門ページは3〜5を案内し、習熟後は好みと練習目的に合わせて調整する説明です。10が上級者の目標値という意味ではありません。

同じ設定でも強く引くとファンが速く回り、負荷が増します。レバーを上げることと、運動の強度を上げることは同じではありません。PM5中央の出力表示を見ながら引く強さを確かめる方法が、メーカーの初心者プログラムに示されています。細かな設定の違いはSkiErgのダンパー設定へ。

初回は3〜5分から。4回は必須回数ではない

Concept2が2020年に公開した初回ワークアウトは、基本動作を身につけてから取り組む案内です。SkiErgの「Workout 1」では、次の流れを示しています。

  1. ダブルポールで、最初は1回3〜5分を超えない範囲から始める。

  2. 一度休み、歩いたりストレッチしたりする。

  3. 調子がよければ、同じ短い練習を最大4回まで行う。

初回から4回をそろえる必要はありません。体調がよければ繰り返す上限の例で、4回を1セットとして休まず続ける練習ではありません。

この後の「Workout 2」は、回数と引く強さの違いを試す別の練習です。まず基本動作を確認し、初回の短い練習から順に進む構成です。Concept2の初回ワークアウト

コーチがいる場合と、自分で確かめる場合

Concept2の初心者向けプログラムは、始める前のフォーム確認にも触れています。施設にコーチがいる場合は動作を見てもらい、コーチがいない場合はメーカーの技術動画や解説を参照する方法です。撮影できる環境なら、自分の動きを動画にして公式動画と比べる案も示されています。

練習後は、使った時間や距離をLogbookへ残せます。アプリErgDataから自動で同期するほか、結果の手入力も可能です。アプリを使う場合は、練習を始める前にPM5へ接続します。

接続から保存までの操作は、ErgDataの接続・記録ガイドにまとめています。

SkiErgのある場所を探している場合は、自宅・普通のジム・専用施設の使い分けで、設備と指導を受ける環境の違いを確認できます。

初回の使い方と、レース向け練習は分けて考える

初回の動作確認と、レースのペースをそろえる練習では、選ぶ内容が変わります。Concept2が2025年に掲載した「Race Simulation Intervals」は、HYROXやSkiErgレースのペース維持が目的です。

  • 楽な強度で10分ウォームアップ。

  • 目標のHYROXペース、または5kmレースペースで500mを8本。

  • 各本の間は90秒、軽く漕ぐか立って休む。

各本のワットと500mあたりのタイムをそろえるのが要点です。ペースに迷う場合はSkiErgの5km自己ベストのペースを参照する案内があります。初めて触る人の3〜5分とは目的・量が異なります。Concept2の目的別ワークアウト

HYROXの大会での動作や終了確認は、8種目の公式動画ガイドへ。SkiErgだけでなくランニングも含めて練習を始めるなら、HYROXトレーニングの始め方から、自分の運動経験に合う入口を選べます。

出典